地域資料保存の取り組み
「山口県の公文書及び記録並びに県内の歴史に関する文書及び記録を収集し、及び管理するとともに、これらの活用を図り、もって文化の発展に寄与する」(条例)ために設置された当館は、公文書のみならず歴史的な文書の調査、収集、保存をも主要な任務としています。
そのためには、各地に散らばる史料の所在状況を把握することが必要となってきます。そこで、昭和46年度に、県内各地に居住して、史料の所在に精通する適任者を調査員に委嘱し、調査員を通じて史料の所在を確認する地方調査員制度を発足させました。
以来40年間にわたる取り組みの中で、約920家、約68,000件の史料の所在を確認し、それらの大部分は『山口県内所在史料目録』1~34集にまとめています。また、この所在確認調査をきっかけに、当館に文書が寄贈・寄託された例も少なくなく、その成果は、現在進行中の県史編さん事業での史料調査に際しても大いに活用されています。