所蔵文書概要

山口県文書館では収蔵している約53万点の文書を次の5群に大別しています。

藩政文書

江戸時代の藩政に関する文書群です。萩藩の「毛利家文庫」と徳山藩の「徳山毛利家文庫」、廃藩置県時に藩庁から県庁に引き継がれた「県庁伝来旧藩記録」の3群が中心です。このほか、毛利家が進めていた幕末維新期の萩藩主毛利敬親(忠正公)・毛利元徳(忠愛公)の伝記編纂のための「両公伝史料」 と、戦国期の毛利元就・吉川元春・小早川隆景の事績編纂のための「三卿伝史料」などがあります。

藩政文書の架蔵状況

行政文書

明治以降の山口県の行政に関する文書群です。明治初年から終戦直後に至るまでの県庁各課の文書を保存・公開しています。県 政の歩みをたどり、山口県の近代史を研究する上で欠かせない文書群となっています。昭和20年を境に、以前を戦前県庁文書、以後を戦後県庁文書として分類 しています。これらは、総務・教育・農業・商業・土木・警察・社寺・士族などの主題別や作成課別、簿冊完結年別(10年単位)で整理しています。このほか に、旧郡役所文書や県議会議事録などがあります。

行政文書の架蔵状況

行政資料

明治期以降、山口県が作成した刊行物を主体とする資料群です。国や県内の市町村が作成した刊行物も含まれています。これらは、その種類と形態によって冊子・ポスター・リーフレット・地図などに分類しています。行政上作成した写真・フイルム・映画フイルム・録音テープなど、画像や音声の記録もあります。

行政資料

諸家文書

山口県内の諸家、企業、団体、個人などによって持ち伝えられ、文書館に寄贈・寄託された文書群です。山口県の公文書と並ん で、県民の歴史を豊かに蘇らせてくれます。江戸時代の武士や、村や町の役人を勤めた家、さらには、明治以降、議員や吏員、学者を輩出した家など、様々な諸家の文書があります。

諸家文書

特設文庫

文書館が各種資料の特色とその利用を考えて設置した文書群です。寺子屋の手習本から現代までの教科書を集めた「教科書文庫」、近代の新聞を集めた「新聞文庫」などがあります。

教科書文庫

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