御家禄出納署御取建一件諸控　

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9諸省317

明治2年[1869]～明治6年[1873]

出納署

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明治元年11月、藩治職制の改革に伴ない公的政治機関から私的機関として毛利家御家職所を分離させ、その中の一つたる出納署を取建てた時の一件記録。従来の藩制時代には藩主個人の家政と公的機関は分離されてなかったが、割拠体制たる封建制が解体し明治政府のもとに中央集権化が実現されると共に大名権力は否定され、藩治職制が改定された。長州藩では公的機関として政事堂のもとに、議政・施設・会計・撫育・民政・軍政・社寺・学校・聴訟・好生・監察の11局及び外局として物産局が統轄され、私的機関としては家職所のもとに出納・内庫・進献・厨房の4署が置かれた。