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文書群名

尾崎家文書(防府市)

分類

諸家文書  >  尾崎家文書(防府市)

点数

1028

伝来地

防府市

目録内容

閲覧室目録

組織歴・履歴

尾崎家は,江戸時代に萩藩三田尻宰判真尾村右田毛利家領の小都合庄屋・庄屋・畔頭などを務めた家。明治期には,真尾地域の戸長・小野村議員などを歴任した。尾崎三雄は,大正12年(1923)農商務省に入省し,昭和10年(1935)〜同13年(1938)に農林技師としてアフガニスタンに赴任,戦後は,山口県農業試験場長と山口県経済部農業改良課長を兼務した。/長松家は,中世の安芸国有力国衆・天野氏の一族で,同国加茂郡長松村を名字の地とする。江戸時代は,天野氏の流れを汲む萩藩一門・右田毛利家の家臣となる。嘉永年間の「右田毛利家分限帳」(防府市桂家文書41)に見える大臣通(いわゆる家老)の長松勝兵衛家がこの家に相当する。明治期には,長松操が山口県会議員・佐波郡会議員・小野村長などを歴任した。なお,明治初年に長松操が尾崎吉郎右衛門の長女を娶り,その間に生まれた娘が尾崎家に嫁いでいる。

内容

(1)尾崎家伝来文書と,(2)元来は長松家に伝来した文書に大別される。/(1)は,〈1〉尾崎家の「家」としての活動の過程で作成・授受された文書群,〈2〉真尾村給庄屋や給畔頭など近世の村役人としての活動の過程で作成・授受された文書群,〈3〉戸長など近代の公職についたことにより作成・授受された文書群,〈4〉設置委員総代などとして水利組合・耕地整理組合に関わったことにより作成・授受された文書群,〈5〉尾崎三雄がアフガニスタン農商務省に勤務した際に撮影した写真,〈6〉尾崎三雄が山口県農業試験場長を務めたことにより作成・授受された文書群に分類できる。この内,〈5〉は,1930年代当時豊かな農業国であったアフガニスタンの姿を伝える貴重なもの。/(2)は,〈1〉長松家が,近世右田毛利家臣として活動した過程で作成・授受された文書群,〈2〉近代以降に長松家の「家」としての活動の過程で作成・授受された文書群,〈3〉山口県会議員など近代の公職についたことにより作成・授受された文書群に分類できる。なお,(2)の文書群が尾崎家に伝わったのは,尾崎家と長松家が婚姻関係を結んでいたためと考えられる。/平成30年度14点追加。追加分は、尾崎三雄がアフガン滞在中に記した大まかなテーマ別のフィールドノート10冊と、アフガン滞在中の時期を含む彼の日記3冊及び妻・鈴子の日記1冊とに大別される。このうち前者は、1紀行文、2農作業記録、3総記・雑記、に分類でき、1930年代後半のアフガニスタンの農業関係および国内的事情についての一次的な生の資料として、大変貴重な情報を含んでいる。

論文・翻刻

▼鈴木均編『尾崎三雄アフガニスタン資料集 ―現地調査の記録 1935-1938年― 』(独立行政法人 日本貿易振興機構 アジア経済研究所,2006) ▼『尾崎三雄日記 ―アフガニスタン編― 1935年7月23日〜1945年12月31日』 (日本貿易振興機構アジア経済研究所,2017) ▼尾崎三雄・尾崎鈴子『日本人が見た30年代のアフガン』(石風社,2003年) ■『防府市史 通史2 近世』(防府市,1999年) ▼尾崎三雄アフガニスタンでの足跡 →http://wakame.econ.hit-u.ac.jp/~areastd/ozaki/about.htm ▼尾崎三雄アフガニスタン資料集 →http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/Report/2005_04_29a.html

関係地域

防府市/国外(アフガニスタン)

キーワード

給庄屋(三田尻宰判真尾村)/給畔頭(三田尻宰判真尾村)/農務官僚/アフガニスタン/陪臣(右田毛利家臣)

文書の年代

永禄元(1558)〜昭和39(1964)

選択中文書群名

尾崎家文書(防府市)

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