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文書群名

弘津史文収集史料

分類

諸家文書  >  弘津史文収集史料

点数

510

伝来地

目録内容

閲覧室目録

組織歴・履歴

弘津史文(明治20年〈1887〉~昭和20年〈1945〉)は防長考古学の草分け。熊毛郡平生町生。明治38年慶応義塾普通部卒業。同年慶応義塾商工学校在学。平生銀行頭取。平生奥浜塩田会所頭取などを務める。大正12年県立山口教育博物館資料蒐集委員、大正15年、旧制山口高等学校嘱託を務めた。明治30年代から考古学関係の遺物収集に情熱を傾け、明治40年、若干20歳の時、自らの財力で平生町の本邸に隣接地に「考古学研究資料陳列所弘津金石館」を設立。同館は鉱石や考古学関係の出土品が多数を占め、かつ各地の土俗品・拓本・陶磁器・漆器・金石品などの美術品もあり、小博物館の観を呈した。収集品は大正10年には優に1万点に達していたといわれる。研究組織として「周芳考古学会」を設立した。大正11年山口市に移り住み、金石館の所蔵品は、大部分が山口高等学校などに寄託されたが、昭和11年火災により焼失した。しかし、貴重なものだけは、東京帝室博物館(現東京国立博物館)に寄付され、現存する。山口県考古学の研究者は、まず彼の著作や文献をひもとき、参考にしていて、「史文」と呼んで親しんで来た。

内容

弘津史文が設立した「弘津金石館」の関係資料、彼が研究過程で収集した史料群、研究者から弘津史文あての書簡類などを中心とする。考古学者弘津史文の足跡を跡付ける資料であるとともに、すでに現物が失われてしまったものも含めた考古資料、文化財資料の記録としても価値をもつ。文書群は、以下の5つに大別し配列した。1.金石館/2.収集資料/3.山口高等学校・県立教育博物館嘱託/4.調査事業/5.弘津家

論文・翻刻

▼北島大輔「弘津金石館の研究 -先ツ來リテ考古學ノ趣味ヲ解セラレヨ-」(『古文化談叢』86号,2021年)  ▼北島大輔「弘津金石館のある風景 ―内観写真をめぐる新知見―」(『山口県地方史研究』126,2021年) ▼北島大輔「和同開珎絵葉書をめぐる人びと ―濡田廃寺と長門鋳銭所―」(『九州考古学』96号,2021年) ▼北島大輔「幻の考古コレクション -目録にみる弘津金石館・官立山高歴史教室陳列品-」(『考古学集刊』18号,2022年) ▼北島大輔「官立山高歴史教室コレクションの探索[1]-陳列品目録データベース-」(『山口考古』41号,2021年) ▼北島大輔「官立山高歴史教室コレクションの探索[2]―委託品目録データベース―」(『山口考古』42号,2022年) ▼北島大輔「画仙紙が写した日本考古学史-弘津金石館拓本資料(1)~(3)」(九州古文化研究会『古文化談叢』88?90号、2022年?)

関係地域

キーワード

コレクション/考古学

文書の年代

貞治5年[1366]~平成14年[2002]。拓本は先史時代遺物からある。

選択中文書群名

弘津史文収集史料

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