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- 文書群名
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久幸虎雄文書
- 分類
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諸家文書 > 久幸虎雄文書
- 点数
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626
- 伝来地
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山口市
- 目録内容
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閲覧室目録
- 組織歴・履歴
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久幸虎雄(2006年没)は、元山口県職員。昭和8年(1933)奉職後、社会課長、第18回国体・山口国体事務局次長、労働民生部長、農林部長など県の要職を歴任。定年退職後、山口県公営企業管理者に就任。昭和50年(1975)同退職後は日赤支部局長も務めた。 同氏は、県社会課長在任中の昭和31年9月〜32年3月、県の南米移民事業に係り、現地の視察、県出身の移民者慰問を目的にブラジルへ派遣された。31年9月4日神戸港を大阪商船あふりか丸で出港、太平洋を横断し9月29日パナマ運河を通過、10月2日ドミニカに立ち寄り県移住者と対面、13日ブラジル・レシーフェ、19日リオ、21日サントスに入港。以後3ヶ月にわたりブラジル各地を視察する。サントアンドレの野上牧場を視察したのち、アマゾン地帯へも足を延ばし移民者の元を巡っている。32年1月23日オランダ船でサントスを出港。大西洋を横断し、喜望峰を回りインドに立ち寄り、3月18日門司港に着き長い視察旅行を終えた。
- 内容
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文書群は、久幸虎雄氏の公職活動に関わって残された文書で構成される。昭和8年より平成8年までの間、同氏に交付された辞令書が一括して残されているほか、国体関係資料、戦後の進駐軍関係の写真などを含む。 令和4年度、201件245点を追加。追加された資料は主に、(1)昭和31年9月〜32年3月のブラジル視察旅行に関するもの、(2)昭和5〜57年における久幸虎雄の公私に関わる写真類に大別される。(1)は、ブラジル視察旅行のようす(神戸出港から帰国途上の南アフリカまで)を詳細に報告した「社会課長南米渡航通信」NO1〜11(ガリ版刷、社会課内山口県海外移住協会発行)、往路乗船したあふりか丸船中の雑件を綴った「船中雑件」、期間中に山口の家族との間でやりとりした多数の手紙などが残る。これらには、久幸虎雄が目にした当時の海外移民事業の実態、世界各地のようすがリアルに語られる。(2)はプライベートな写真以外に久幸虎雄の公務に関わって撮影された写真も多く、それらは準公的な記録写真として、また撮影当時の県内各地の状況を伝える写真として価値をもつ。目録では、各アルバムに収録されている公的な写真のみタイトルを掲げた。古い時期の写真には昭和5〜7年の山口中学時代の写真を収録したアルバムが残る。公的な性格を持つ写真および県内各地のようすを写した写真は、労働民生部長・農林部長時代(昭和39〜45年)、県公営企業管理者時代(昭和45〜50年)のアルバムに多く収録されている(県主催行事、災害状況、ダム・道路工事など)。
- 論文・翻刻
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■『山口県史』史料編現代2(2000)
- 関係地域
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- キーワード
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個人文書/県職員/写真/南米移民
- 文書の年代
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昭和8〜平成8