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- 文書群名
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嶋田家文書(埼玉県)
- 分類
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諸家文書 > 嶋田家文書(埼玉県)
- 点数
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1
- 伝来地
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- 目録内容
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閲覧室目録
- 組織歴・履歴
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寄託された「講孟■(答+りっとう)記評語 全」の納箱に名が記されている「嶋田梅吉」が、この文書を所蔵した最初の人物。『下関市史』によれば、明治12年(1879)の吉田村(現下関市)の戸長にこの名がみえる。『吉田松陰全集』第二巻(岩波版 昭和9年)には、「島田家は長州吉田の旧家でその先代は幕末維新の志士とも交際があった」と記されている(249頁)。嶋田梅吉氏以後、代々嶋田家は家宝としてこの文書を大切に保存してきた。
- 内容
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「講孟■記評語 全」1点(73丁)。「講孟■記評語」は、吉田松陰が「孟子」の講義内容を「講孟■記」(のち「講孟余話」)としてまとめるにあたり、明倫館学頭を勤めた山県太華に批評を依頼し、さらにその太華の批評に松陰が反論を加えた内容が記されているもの。松陰神社所蔵の「講孟■記評語」の別本。『吉田松陰全集』第二巻(岩波版 昭和9年)編纂時、委員杉村敏雄も本書(当時は島田美子氏所蔵とある)を調査し本書の性格について解説を加えるとともに、同巻に「講孟余話附録」として収録している。松陰神社本「講孟■記評語」には無い文字情報を含む。表紙裏には「此書四十五年前書レタル者三十六年前授ル」とあるので、幕末、慶応頃に嶋田梅吉氏が所蔵したことがうかがわれる。なお本書には、松陰外叔久保五郎左衛門の息子であり、松陰門下生の久清の蔵書印「久保久清文櫃之章」がある。
- 論文・翻刻
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『吉田松陰全集』第二巻(岩波版 1934)
- 関係地域
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- キーワード
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吉田松陰
- 文書の年代
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安政3年(1856)