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- 文書群名
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一宝家文書
- 分類
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諸家文書 > 一宝家文書
- 点数
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15
- 伝来地
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山口市秋穂二島
- 目録内容
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閲覧室目録
- 組織歴・履歴
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一宝家(市宝家)は、江戸時代、萩藩の御用石工を勤めた家。もとは和泉国の住人で、近世初頭に毛利家と関係を持ち、萩藩の御用石工を勤めるようになったと伝える。当初は大坂と萩藩を行き来していたが、18世紀後半に小郡宰判岩屋に定住した(以上『山口県史』史料編近世4「解説」による)。 一宝家は、舟木宰判の高泊開作、小郡宰判の名田島開作などで惣石垣頭取を勤め、南蛮樋、石唐樋の建造に携わったことでよく知られており、その他各地の開作に関わっている。また、一宝家が建造した石造物は数多く、田中助一氏の研究(下記参考文献参照)によってその概要を知ることができる。
- 内容
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一宝家の由緒、勤功に関わるもののほか、萩藩法(御書付)の写、毛利家系図、火薬製法に関わる秘伝書などで構成されている。特に由緒書は、江戸時代の石工の歴史を知る上で貴重。
- 論文・翻刻
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▼田中助一「防長の石工」(『山口県地方史研究』36)/「防長の石工―作者名のある防長の石造物―」(『山口県の文化財』8) ▼『史跡周防灘干拓遺跡名田島新開作南蛮樋保存管理計画策定報告書』(山口市教育委員会文化課 1998) ▼森下徹『近世瀬戸内地域の労働社会』(渓水社 2004) ■『山口県史』史料編近世4(山口県 2008) ■金沢城史料叢書16『城郭石垣の技術と組織』(石川県金沢城調査研究所 2012)
- 関係地域
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山口市秋穂二島
- キーワード
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御用石工
- 文書の年代
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永正15(1518)〜近世(幕末期)