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- 文書群名
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鶴田家文書
- 分類
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諸家文書 > 鶴田家文書
- 点数
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399
- 伝来地
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- 目録内容
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閲覧室目録
- 組織歴・履歴
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鶴田家は、江戸時代、大島郡久賀村(萩藩領大島宰判、現周防大島町)に居を構え、商人・地主として活動した家で、幕末から明治前期には油板場(絞油業)も営んでいる。屋号鶴屋。寛政期頃から土地集積を進め大地主に成長したとされる。安政5〜6年(1858〜59)頃には、鶴田亀次郎が対岸の遠崎村(大島宰判飛び地、現柳井市)の庄屋を務めている。また、文政年間に室積藍座の大島郡御用達となったほか、万延元年(1860)には酒造頭取も務めた。(参照『山口県史 史料編近世7』「史料解題」)。/明治前期には鶴田亀次郎が第1大区第6小区代議人(明治10年)となり、明治12年4月には久賀村村会議員にも当選している。近代にも土地経営・金融業を中心とし、広島市内でも貸家・貸地経営を行っていたことが知られる。
- 内容
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文書群は、【1】遠崎村庄屋、【2】室積藍座大島郡御用達、【3】久賀村会議員など、鶴田家が就任した公職に関わって残された文書記録、【4】近世〜近現代における鶴田家の家として活動に関わって残されたもの、に大別される。/【1】遠崎村庄屋には、遠崎村庄屋時代に収受した文書(藩からの通達、藩への届出等)を控えた冊子「御沙汰状」がある。【2】室積藍座大島郡御用達には文政8〜9年の願書類、【3】久賀村会議員等には、代議人・久賀村会議員時代に収受した文書を控えた冊子がある。【4】鶴田家は、1.絞油業等(醤油醸造業・紺屋業含む)、2.土地、3.頼母子・金融、4.経営、5.納税、6.兵役、7.家政、8.寺・仏事、9書状、10諸事に大別される。「1.絞油業等」には近世中期〜明治前期の内容を含む「大島郡絞油業一件綴」が注目される。「7.家政」には、明治15〜20年頃、幼少の当主の下、曾祖母・祖母を中心に家の維持のため定められた「鶴田家保護規則」がある。「8.寺・仏事」には大量に残された近世〜近代の香典帳を配列した。/なお、『山口県史 史料編近世7』に鶴田家文書14点が収録されているが、同書で示されている文書番号と当館の整理番号(請求番号)は異なるので注意。
- 論文・翻刻
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▼■『山口県史 史料編近世7』収録の「鶴田家文書」および「史料解題」
- 関係地域
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- キーワード
- 文書の年代
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近世〜昭和戦後(安永3年[1774]〜昭和38年[1963])